2023-01-01から1年間の記事一覧

諸行“有料”―ぼくが般若心経を覚えたわけ

もしかしたら、こういう事だったのかもしれない 世の中には般若心経というものがある。仏教の経典の一つだ。すべてのものは移り変わり、同じくとどまるものは何一つない、ということが書いてある。言っていることは身も蓋もないのだが、それこそがまあ人生の…

せとうち寿司親方ブログ17―ナポレオンか、長八か

長八さん選挙ポスター 前回の話(りんご寿司学校ならびに、サンタクロース寿司学校における親方選考の話)はデリケートな内容なので、すし業界の人間たちからの反応は少ないだろうと思っていた。ところが意外に反響が大きくて、驚いた。 親方選考については…

せとうち寿司親方ブログ16―人間の「運」について

運だけはいい奴ら 先月(2023年9月)の初旬に、東北に行った。 あたしは魚の胸鰭のあたりを調理するのが得意だ。そのことについて話してほしいと、りんご寿司の親方にリクエストを受けたのだ。 実は27年前に、あたしはりんご寿司で1年ほど修行してい…

せとうち寿司ブログ15―タイパ、タイパと言うけれど…

これもタイパ 最近「タイパ」という言葉をよく使うよね。「タイム・パーフォーパンス」のことだ。知識を身につけたり、技術を学ぶためには一定の時間がかかる。その時間が短ければ短いほどよい、というのが「タイパ」の考え方だ。 すし学校の学生たちも、「…

地方の「ベスト・キッド」たち

地方で研修 はじめて封切されたのは40年ほど前にもなろうかと思うのだが、“ベスト・キッド”という映画があった。いじめられっ子の少年が、空手の修行を通じてたくましくなり、ついにはいじめっ子をやっつける話だ。勧善懲悪とスポ根のミックスしたストーリ…

せとうち寿司ブログ14―ギャグブログ「委員会」

すし職人むけの雑誌で、「造形すし学」というのがある。「造形すし学」は、美しく寿司を握ることをテーマにしている月刊誌だ。あたしはこの雑誌で、今年(2023年)の1月から連載を始めた。このブログの読者の皆さんの中には、読んでくれている人もいると思…

どうでも、イーヤス

すし屋vs家康 「どうする、家康」というドラマが流行っているらしい。主役である徳川家康を演じているのが有名なタレントであることもあって、このドラマはかなり人気があるそうだ。 しかしぼくは、徳川家康が嫌いなので、このドラマは見ない。徳川というか…

せとうち寿司親方ブログ13-「マウント」について

この人にはちょっと無理だろうなー。 ここ数年だと思うのだが、「マウント」という言葉が流行っているね。「マウント」というのは、人前で自慢をして、自分の優位性をひけらかすことだよね。 たとえば車の話が出ると「いやー、ぼくはフェラーリに乗っていて…

山中の「駅前食堂」に、土佐のサムライを見た

燦然と輝く看板 高知県が、ぼくは大好きだ。 ラテン系というか、人間が明るくて、瞬発力がある。「ヤンキー濃度」が高い、と評されることもある。 しかし「ヤンキー」のどこがいけないのであろうか。ぼくも高知にちょくちょく通うようになってから、親しい友…